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第三の昇降機実用化へ 容積重量測定モニタ機能搭載エスカレーター、有楽町駅に設置決定

2020年10月1日

Nippon Otis Elevator Companyの100%出資子会社である
Scala Industry Development Corp.(以下SIDC)は、エスカレーター乗り込み時、容積重量の測定が瞬時にできる、モニタ機能付エスカレーターの実用化を、ガジェットにて9月30日発表した。

第一号機、設置場所は、JR東日本 有楽町駅。SIDCは、有楽町駅を中心に各線沿線での設置、導入を主要鉄道会社各社と既に協議、検討中。

「動く階段」であった、従来までのエスカレーターと大きく異なる点は、容積重量に応じ自動的に段差を変化した状態で、昇降する「乗り幅も変える、動く階段」だ。
開発の発端は、障害者用のエレベーターと、車椅子式階段昇降機の不足を補うため、第三の昇降機として、エスカレーターをエレベーターのように、使うことはできないか?であった。

日本の身体障害者数は、およそ390万人(精神害者数は除く)である。 これは日本 の総人口の約3%にあたるものである。
近年においては、都市部の交通の利便性が高まるにつれ、歩く時間が減り、歩行能力の低下が予測され、高齢者の車椅子人口はさらに増える見込み。

車椅子だけではなく、ベビーカーなども、容積計測のターゲットである。障害者用のエレベーターを使用するには、気が引け、幼児(乳児)を抱きながら手荷物と、折りたたんだベビーカーをもって階段を上る、エスカレーターの狭い階段に乗るのは、厳しいと言う、育児中の母親からも楽になったとの声が近く、届くのではないだろうか?

SIDC 開発担当の、小本 想(こもと そう)開発チーフプロデューサーは以下の様にコメントした。

「もう少し早く、実用化ができると思っていたが、想定していた範囲を超える大きさの物を持ち歩き、エスカレーターを使う人が多いことに驚いた、と共に、容積の設定範囲を決めるための調査に時間がかかった。簡易自転車や、バイク、リヤカー、野菜や魚を入れるクーラーボックス大型、大型犬のキャリーケース等々。

普段、電車を使う暮らしをしているが、人がどんな物を持ち歩いているかは、目にも入っていなかった、いかに、人が人に興味をもたない世の中になったんだと、身をもって感じた。障害者に対しても、その興味は同様ではないだろうか?

障害者が電車に乗ると電車が遅れて・・・とぼやく人たちがいるが、口にせずとも、自分もその一人だったんではないか?と思う。
第三の昇降機が導入されれば、健常者と同じように、障害者もエスカレーターの列に並び、人の手を借りすぎずに、気を遣わず、階段を上がることができるようになることが、とてもうれしい。障害者も気を遣われ過ぎず、双方にとって良いのではないだろうか?」

小本氏は、開発途中の面白かったことはと、こんなことも語った。

墨田区出身の私は、地元両国駅で、駅長をしている学生時代の友人に、両国駅で試作品の試運転のお願いをしてみたところ、快諾をいただき、
これは順調なスタートだと、車椅子、ベビーカーの方々の苦労と手間が緩和できる瞬間を、見れるものと思っていたが、思いのほか、試運転第一号の
階段幅変動が起きたのは、両国駅を頻繁に使う、関取だった。関取の容積重量は、通常の人の1.5倍~2倍だったことより、2段~3段幅の
階段の昇降が続き、ここにも役立つのか・・・と苦笑いを浮かべた。

大量生産のライン確保ができるようになることが、今後のSIDCの課題、まずは、関東全域の鉄道各社と、第三の昇降機導入を、次年度上半期には
基本合意にこぎつけたいと小本氏は会見の最後に語った。

投稿日: 2012/11/14 13:59:59 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

確かに、今まではエスカレーターとエレベータの2種類しかなかったですね。あまりにも当たり前すぎて考えたこともなかったです。この基本型ができてから一体何十年の月日が経ったのでしょうか?そろそろ第三の昇降機が出てもいいころですね。

オラクル (日付:

SIDCって全然実用的じゃないエスカレーターしか作ってないのかと思ってました。実用っていうより装飾重視だってききました。
ラウンドマークシティのらせん状エスカレーター「エスカルゴ」を作ったところですよね。本牧の。
あれって1階から55階まで直通だけど、途中で降りられないんですよ。ずーっとぐるぐるなので友達は気持ち悪くなってました。
見た目は近未来的でおもしろいんですけどね。

あれを作った会社がこんなに実用的なものを作ったなんて、驚きです。

Seele (日付:

オラクル様
コメントありがとうございます。
ある日の通勤時間帯、保育園の遠足でしょうか?小さな園児を少ない人数で、引率している先生がエレベーター前で四苦八苦している姿を見ました。エスカレーター使えば?と思った瞬間、「あぁエスカレーターではバラバラになってしまうのか・・・」と、混雑したエスカレーターを見てやっぱりエレベーターか・・と思い直し、結構不便だなと。
第三の昇降機、その光景から生まれた記事です。

未来新聞楽しいですね。これからもよろしくお願い致します。

Scena (日付:

Seeleさん
ラウンドマークシティーの「エスカルゴ」乗ってしまったんですね!
できた当初乗ってる人沢山いましたけど、やっぱり酔いますよね。
三半規管弱いとか・・・そういう問題じゃないレベルですよね?(笑)
SIDCが作ってるってSeeleさんのコメントで知りました。
私の通勤エリアにも早く実用的なのつかないかなぁ~!

山石木綿希 (日付:

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