• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

未来新聞の文章講座が異様な繁盛ぶり

 手前味噌で恐縮だが、当社の「文章講座」「発想力育成講座」が最近大繁盛である。2010年代に学校や企業の求めに応じて細々と社主一人で開催していたものが、2020年頃から爆発的なブームとなり、当社では講師育成が間に合わず悲鳴をあげている。
 講習はすべてオーダーメイド。受講者のターゲットを絞り「理系出身者」「文系出身者」に分けたり、「新入社員」「役職者」「リストラ対象者」に分けたりと様々なニーズにきめ細かに応じて講座内容を組み立てる。最低でも1時間6万円と高額ながら「受講するだけで分かりやすい文章がすらすら書けるようになる」「新たな発想が次々と生まれる」と評判を呼び、今では半年待ちの行列ができている。○◆総研や、△△化学など、優秀な人材をそろえたはずの大企業が、文章力のある人材を自社で育てることができず、恥も外聞もなく小さな未来新聞社に頼っているのである。

 社主は「儲かるのはいいのだが、入社試験だの適性検査だのやったくせに自分の考えを文字にできる人材を改めて育てねばならない企業の現状に気づくとぞっとする。でもそこに気づいたからといって利益追求をやめるわけにいかないので、これからもどんどんニーズに沿った講座を展開して儲けていきますよ。まあとにかく小学生のうちに『ドリトル先生アフリカゆき』を読んだことがない人は、かなり努力しなきゃならないでしょう。あ、新訳版じゃなくて、井伏鱒二氏訳の旧訳版ですよ。オシツオサレツに衝撃を受けない限り、どんな文章も説得力をもたないということを大企業の人々は自覚するべきでしょうね」とワイン片手に大声で語っていた。

投稿日: 2013/04/02 00:03:10 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

久野香奈さんは、きっと超能力者です。なぜ昨日未来新聞主催のそういう類の講座が開かれたことを知っているんですか・・・?

オラクル (日付:

ドリトル先生を読破したからなんです。あとアーサー・ランサムも脳にききますね。あまり下手な文章読むと自分まで下手になると言われますから、主催する際は注意が必要ですね。

久野香奈 (日付:

ドリトル先生って、井伏鱒二さんが翻訳してたんですね!知らなかったです。うちに全部ありました。懐かしいなあ。

オラクル (日付:

あー、シリーズ最後の方はつまんないんですよね。

久野香奈 (日付:

井伏鱒二版ドリトル先生は私も小学生のころ読んでました。今も全巻本棚に並んでますよ〜。私は「秘密の湖」が好きでした。河合祥一郎先生の新訳版も出る都度買っていますが、これは、良いところダメなところそれぞれありますね。「オシツオサレツ」が「ボクコチキミアチ」なのは納得いかない(笑)。

アーサー・ランサムは、実はまだ読んでいないのです。今、改訳版が順次出ているので、買ってはいるのですが・・・。

ドリトル先生ネタがツボでしたので、つい書き込んでしまいました!

しんベヱ (日付:

アーサー・ランサムも改訳が出てるのですか?なぜ改訳?!訳者がやり直したいとか明らかな誤訳があるとかなら分かりますが。なんでだー。

久野香奈 (日付:

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン