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コロナ禍に大学に入学した「コビデント」が社会問題に

この春に大学を卒業して、新社会人となった人たちは、ようやく会社にも慣れてきた頃だろう。が、様々な企業から聞こえてくる声としては、今年の新社会人たちは「使えない」者が多いという。例年、新人には「これやっといて」と雑用を任せたり、先輩について仕事を覚えてもらったりしてもらうものだが、それがなかなか上手くいかない。今年の新人は「腰が軽くない、機転がきかない」、「冗談が通じない」、「いじられキャラになれない」、「飲み会の幹事ができない」などなど。

 どうやら、今年の新社会人は、4年前にコロナ禍の始まりとともに大学に入学し、その後ストレートで(4年で)卒業した人が多いことが理由のようだ。彼らは大学1年生時にほとんど大学に通うことができず、そのため、新人歓迎会で飲まされたり、部活動の下積みを経験したことがまずない。彼らは大学2年生時の途中からコロナ禍が沈静化したため大学にほぼ毎日、通えるようになった。が、その時には後輩の1年生がいるため、大学での最低学年の立場を経験していないわけだ。

 こうした新社会人たちのことを、covid-19の真っ最中にスチューデントだったことをもじって、コビデントと呼ぶことが最近の流行りだ。コビデントと呼ばれて、からかわれる彼らたちは、別に自分が悪いわけではなく環境要因で割を食うことになった。これには、景気低迷が続いており彼らを暖かく見守る余裕のない上司たちの側にも問題があるだろう。コビデントたち には、新人として雑草魂をもって前進してもらいたいと願わずにいられない。

投稿日: 2021/02/26 17:37:19 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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