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傾きを競う世界の建造物

イギリス国会議事堂「ビッグベン」が2003年頃から傾きが大きくなっていたことは2011年末頃から頻繁に報道されたが、2012年のロンドンオリンピックに対する注目を集めるための「やらせ説」がまことしやかに喧伝された。しかしロンドンオリンピック終了後も傾いたビッグを見るために訪英する観光客が絶えず、「傾くビッグベン、立ち上がるイギリス経済」ともてはやされた。

 そのため、世界中の各都市は傾いた建造物を躍起になって探し、観光客目当てに、傾きの角度とその傾斜の進行スピードを競って宣伝するようになった。
 そうした動きはさらにエスカレートし、2013年8月竣工した中国広東省の広東世界超大楼(Guangdong Word Super tower)では最新の技術でビルの傾きを自由に制御することを可能としたことで話題を呼んだ。しかも、誰でも1度あたり50元を払えばこのビルを傾けることができるサービス(最大傾斜角は15度)を開始したことで、多くの観光客が殺到している。
 しかし、傾くたびにこぼれそうになる中国茶の湯飲みを押さえなくてならならないため、このビル内のオフィスで執務するビジネスマンたちにはこの傾斜システムの評判は芳しくない。

投稿日: 2012/01/24 23:07:21 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

とても面白い記事だと思います。ピサの斜塔は元祖としてより有名になるのでしょうか?

オラクル (日付:

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