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スローさを売りにした「亀の子便」サービス開始

ニッポン・ポスト株式会社は今月から配達の遅さを売り物にした「亀の子便」のサービスを開始すると発表した。これまでも日時指定配達サービスはあったが、10年後、20年後、50年後、100年後あるいは10年以上で事前予測不明な日、いわば未来に手紙や小荷物を配達する点で異なっている。

これまで、郵便や荷物の輸送は1分、1秒でも早く届けることを目指してきた。その結果、国内の大都市間であれば、数時間で書類を届けたり、海外でも翌日には小包を届けたりすることができるようになった。
しかし、そうした便利さを享受する一方で、いろいろな思いを馳せながら、手紙や荷物が届くまでの時間を楽しんだり、思いがけない便りが届く驚きを楽しんだりすることはなくなってしまった。

亀の子便であれば、スピードではなく、時間の蓄積を送ることができるのだ。
例えば、こどもが生まれた日に、その子が50歳になった姿を想像し手紙と誕生日プレゼントを贈る。50年後に手紙とプレゼントを受け取ったこどもは、50年前の親の思いを知ることができる。

 あるいは、20年後の自分あてのご褒美を贈る人もいるかも知れない。20年後のある日、若い頃に流行していたブランドの腕時計が届く。本人も贈ったことを忘れていて、驚きながら小包を開けると、この20年にあったことが心の中を駆け巡る。

 そんな時間が詰まった手紙や荷物を配達するのが、この「亀の子便」だ。

投稿日: 2012/02/09 18:23:41 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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