• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

クール・ビズを超えたコールド・ビズの導入へ

 今年も猛暑が続いた。これでほぼ20年間、毎年のように猛暑がお決まりとなり、その程度もじわじわ上昇している。ところで、夏期に衣服の軽装化キャンペーンを行うクール・ビズが導入されて四半世紀になる。これは環境省が中心となって行われる、冷房節約などの環境対策などを目的としたキャンペーンであるが、それをもっと徹底したコールド・ビズを来年の夏から導入すると政府与党は発表した。
 
 コールド・ビズは原則、7月と8月の2か月間、クール・ビズに輪をかけた徹底した軽装化をすることを言う。具体的には、網目状で風通しを良くする衣服とし、また男性の場合、タンクトップ類似のシャツ、短パン類似のズボン、裸足で履くサンダル類似の靴を許容する。タンクトップ類似と言っても首元が丸く抜けた形状でなく四角くし、肩紐の幅を5 cm以上とることで、男性のノースリーブは一般に正装とは見なされない現状でもフォーラム感をぎりぎり残す。また、短パン類似のズボンと言っても膝まで隠すこととし、デザイン上はフォーマル感を醸し出すこととしている。

 今回の導入は、猛暑の進行に合わせた苦肉の策ではあるが、冷房節約など一定の電力削減効果、ひいては地球温暖化防止効果が期待される。東日本大震災後の2012年から環境省が導入した「スーパークールビズ」では、ポロシャツやアロハシャツまで可能になったが、今回のコールド・ビズはさらに一歩進めたものともいえる。これを踏まえて、来年春夏のアパレル業界の新商品発表や活況が想定される。そして、もっと猛暑が進んだら、「半裸ビズ」が待っているかも。

投稿日: 2021/07/19 17:09:40 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン