• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

ダライ・ラマ認定のパンチェン・ラマ11世死亡確認か?

 1日チベット情報筋が明らかにしたところによると、ダライ・ラマが1989年にパンチェン・ラマと認定し、認定後3日後に行方不明となっていたゲンドゥン・チューキ・ニマ(認定時6歳)が、2010年8月には既に死亡していたことが判明した。

 チベットのシガツェ市のタシルンポ寺の座主であり、チベット仏教ゲルク派で序列2位とされるチベットの宗教的権威としてのパンチェン・ラマについてはこれまでダライ・ラマ14世ならびにガンデンポタン認定の11世である ゲンドゥン・チューキ・ニマと、中華人民共和国国務院(中国共産党による一党独裁)が認可した11世であるギェンツェン・ノルブのふたりが併立するという異常な事態となっていた。

 今回の情報によると、この情報はゲンドゥン・チューキ・ニマを誘拐したとみられている中国政府側が隠蔽していたということだが、ダライ・ラマ14世側がこの情報を知っていたかどうかは不明だという。

 中国政府は、輪廻転生を続けるとされるチベットの高僧(活仏)が転生する際、政府の許可なしの転生は認めないことを2007年に決定しているが、中国政府がパンチェン・ラマ11世としてノルブのみ公認しているため、今回この条例を適用してくるのかどうかが注目されている。

 一方、ダライ・ラマ14世側が以前からこの情報を察知していた場合、既にパンチェン・ラマ12世の選定を密かに済ませている可能性もある。察知していなかった場合は今後どのような動きをするかが注目される。

 いずれにしても、今後のチベット情勢からは目が離せない。

投稿日: 2010/12/31 01:17:21 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン