• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

北越大学、アルツハイマー病治療に新たな取り組み

国立 北越大学 医学部 と Phantasie 医療器 株式会社(独)は、共同研究・制作で頭の中の構想を読み取ることができる、リクライニングシートを来月10日、国立北越大学付属病院に、試験的に設置されることを発表した。

構想を読み取るリクライニングシートとは、脳の活動の一つである、ミラーニューロンと呼ばれる鏡のような仕組みを座面から、取り入れ、健在意識・潜在意識・無意識、それらを、即時に情報処理し、モニターに映し出せる機能がついた椅子である。

試験段階では、設置場所を国立病院とするが、近い将来、医療機器としてではなく、一般家庭用の家具として、製品化する予定。

現在、ヒューマンエレクトロニクス株式会社と、Phantasie 医療器 株式会社(独)にて、共同制作の基本合意が取り交わされている。
いわゆる、マッサージチェアに分類される椅子にカテゴリーされる予定。

北越大学では、近年増加の一途をたどる、若年性アルツハイマーの原因と、脳の仕組みについて、様々な研究、臨床、仮説実験を重ねてきたが、未だに、明確な原因や、その治療方法がない。

そのため、アルツハイマー患者を抱えた家庭の、介護者の苦労は並大抵ではなく、介護疲れによる自殺なども、年々増加の一途をたどっている。
若年性アルツハイマーとなれば、患者の体力がある分、介護者の苦労は、尚の事だ。

介護側の、疲労緩和に実用化できないかと、医療器としてではなく、一般家庭に置ける家具として、開発することとなった。

アルツハイマーの脳の構造、また理解に苦しむ言動や、感情、読み取ることのできない行動を分析するべく、拘束することなく、構想を読み取るセンサーをリラックスした状態で抽出できないかと考え、医療器メーカ・電機メーカーとの共同開発へと発展した。

読み取る脳波は主に、前運動野と下頭頂葉においてミラーニューロンと一致した脳の活動が観測される分野。
その中でも、模倣が言語獲得において重要な役割を持つと考えている。つまり、その分野での認知度を言語化し、プロジェクター、或いは赤外線通信で記録媒体へと転送可能にさせるシステム開発へと研究に取り組み、実験段階では、ほぼ(94.8%)脳波から読み取る構想を言語化できている。

アルツハイマー患者が何を感じ、どうしたいかを、読み込んだワードから紐解き、双方にとって、快適な環境をつくり出せるのではないかと研究者たちからの
声は大きい。

神経細胞のネットワーク(神経細胞群(neuronal assembly))全体が、ある活動を行う際に活性化していると考えた、北越大学医学部 能宗 忠(のうそう ただし)名誉教授は、構想を読み取り反映できる、シートを完成させたことについて、こう語る。

「ミラーニューロンの機能については多くの説がある。このようなニューロンは、他人の行動を理解したり、模倣によって新たな技能を修得する際に重要であるといえるかもしれない。
この鏡のようなシステムによって観察した行動をシミュレートすることが、私たちの持つ心の理論の能力に寄与していると考える。
ミラーニューロンの障害が、認知障害を引き起こすという研究を重ねてはきたが、『人が人らしくあるために』、すべての構想を読み取れる、機能を持たせては、いけない。
人間には決して、踏み込んではならない、曖昧な構想の領域が必要と考える。自身も、アルツハイマー病の母の介護をしてきたので、介護される側の、心の中に入り込み過ぎては行けないと切に感じる部分は、研究の過程において、常に念頭におき、構想の読み取り範囲には十分に気を遣い、配慮にかける部分はないと、自信をもっている。」

一般家庭用の家具として製品化される予定だが、その場合任意で構想を読み取ることができる本人認証式の切り替えスイッチが搭載される予定。
構想認識がオフの場合はただのリクライニングチェアーである、臨床実験に協力した、ある芸術家は、「浮かんでは、すぐに消えてしまうアイデアを、言語化し記録できるとなれば、陽炎のような発想の源をつかみ損ねることがなくなるのではないか?」と、一般製品化を心待ちにしているという。

投稿日: 2012/11/25 01:38:12 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

アイデアを出すのに使うところに特に興味を持ちました。「陽炎のような発想の源をつかみ損ねる」とはまさにそのとおりという印象を持ちました。私も未来記事ネタを1つ思いついても、次のネタを思いついたときには最初のネタを忘れてしまいがちなので、こういう記録装置があればとても便利だと思います。

オラクル (日付:

オラクル様
コメントありがとうございます。
未来記事を書いていて、「あぁ~この状態のことを言葉でなんて言うんだろう?」と考えているうちに、そもそもの発想の種やうまみが逃げて行ってしまうんですよね~。オラクルさんはたくさん記事を書いてらっしゃるので、こんな悩みなどないのかと思っていました。
記事を書いてる最中に別の記事を思い浮かんだりしたときに、この椅子ほしい!って自分で書いた記事ですが、そんなことを思ってます

Scena (日付:

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン