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節電:ビルの窓が開閉式に

 国内の、ある程度以上高いビルの窓は基本的に密閉式で、開けることができないのが一般だったが、ここのところ、夏の計画停電に備えて窓の一部を開閉できるタイプに交換する動きが相次いでいる。

 今年は電力需要が逼迫する夏にはかなり大規模な計画停電が実施されることが予想されているが、これが実施されると、昼間の照明やパソコン用の電気は自家発電装置で何とか補えるが、エアコンの電気はこれでは追いつかないため、エアコンの使用は相当困難となる。

 窓が密閉式である場合、エアコンがなくては夏はビル内は中に入ることすらできないほどの高温となってしまう。そこで業務を停止せざるを得なくなり、大きな損害が出る。また、今後原発が停止されると、電力を安くふんだんに使える時代が終了するという予想もあり、大量の電力を使うエアコンを停止することで電力使用を抑えるニーズが高まる可能性が高い。これらの背景から、エアコンを使わなくても外気を室内に十分に取り込める開閉式の窓へのシフトが進みそうだ。

 窓の全てを開閉式に交換したあるビルのオーナーは次のように述べた。「デザイン上は密閉式の方がいいんですが、何しろ今後はエアコンは使えなくなる可能性が高く、それだと入ってる会社さんが悲鳴を上げてしまう。いつでも窓を開けられるように準備しておかないと。」

 開閉式の窓については政府も、補助金を出すことを前向きに検討しており、補助金を出すことを決定した場合、既に交換しているビルについても、今年4月以降の分は同等に扱うとしている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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