• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

気温制御技術ついに完成か

東京技術大学は24日、太田滋郎教授(気象応用学)が大気を使って屋外の気温制御を可能する新しい技術を開発したことを、本紙記者の取材に対して非公式に認めた。現在は実用試験段階で正式な発表は数か月後になる予定だが、基礎技術は完成しているという。100キロ圏内の気温を制御するもので「iECアクティベーター」という名前で登録商標済み。

東技大によれば研究の発端は2011年3月の東日本大震災。原発の稼働が停止し全国的に電力不足となった。その後毎年夏には「原発がなければ暑さで死ぬ」冬には「原発がなければ寒さで死ぬ」と繰り返し訴える国民の声に応え、やむなく稼働してきた原発であるが、この研究が完成すれば原発ゼロを実現できるのでは、と有識者の間では期待が高まっていた。

太田教授は「異常気象による熱源の再利用」を2015年に世界気象学会で発表。「夏に冬の寒さが恋しくなったことは誰でもあるはず。またその逆もあるはず。異常に熱をもった夏の大気を保管しておき、雪の日に放出すればちょうどよい気温になる。また、大気ビジネスも可能になる」という主張に「気温を制御するなど神をも畏れぬ所業」「大気は誰のものか」「国境付近の大気はどう処理するのか」などと激しい論争を招き、教授は神田川気象研究所所員(当時)を退職せざるを得ない状況になった。

気象ジャーナリストの御手洗青天氏は「異常気象を逆手にとる理論は斬新だったが、当時は理解されなかった。異常気象が全世界に広まり、脱原発が主流になった今、研究が完成したのはまさに時が熟したと言える。正式発表を待ちたい」と語った。
2028年の太田教授の著書「気象と人類Ⅱ」によれば「人類は英知をもって数々の困難を乗り越えてきた。異常気象ですらいつか通常気象にすることができるのではないか」と考え、この技術の研究に取り組んだという。「夏の熱波を保管し冬に放出できたら、また冬の冷気を夏に放出できたらどんなにちょうどよい気温になるであろう。窓をあければ快適な気温の大気が入ってくる。そうすればエアコンを使わなくて済み、電力使用量も減るだろう。…しかし大気を保管する場所や設備のことを考えると頭が痛い」と研究に行き詰ったこともこの著書には赤裸々に書かれている。

頭痛の種は解決できたのか。自宅前で待ち構える記者に太田教授は「寒くなりましたね」とだけ言うと足早に自宅に入っていった。

投稿日: 2012/11/07 00:11:30 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

はじめまして!オラクルです。スケールが大きくて良いですね。思考のストレッチにかなりなります。

オラクル (日付:

ありがとうございます。
送信したらいきなり掲載されたので、びびりました。
掲載後、修正できない仕組みなのがまたいいです。必死で推敲しますね。
といいながら掲載されたものを見ると…「に」が抜けてたりして、わが身の間抜けさを実感させられます。
よろしくお願いいたします。

久野香奈 (日付:

未来新聞って、事前チェックはないし、よほどのことでない限り削除はありません。でも、そんなに変な記事は上がってこないのが不思議です。将来的にはあるのかもしれませんけど。

オラクル (日付:

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン