• « 親記事(前の記事) /
  • この記事に親記事はありません

令和の次の新元号は後明治に

 令和の30年間が過ぎ、またしても今上天皇が生前退位し、新元号がいよいよ今日、予定通りに発表された。今回は30年前とは1か月ずれて、新年度に合わせて4月1日から施行されることになるが、その新元号は、「後明治」に決まった。街中では、意外な元号に驚きの声が聞こえる。有識者会議では、前回も候補に挙がった英弘(えいこう)、広至(こうし)、万和(ばんな)なども含めて協議されたが、インターネット上などでここ数週間、次々に予想される元号候補が多く、それらと重ならない意外な元号として「後明治」が選ばれたともいえる。

 なお、日本史においては、後白河天皇、後醍醐天皇など、以前の天皇に「後」をつけた天皇が登場したことはあるが、当時は天皇の諡(おくりな)と元号は一致していなかったため、「後白河」、「後醍醐」などの元号は存在しておらず、したがって、「後」をつけた元号は今回が初となる。明治・大正・昭和・平成・令和とM,T,S,H,Rときて、今度はGだ。

 有識者会議によると、後明治の意味するところは、ふたたびの維新である。明治維新の時は、黒船来航から15年が経ち、日本も諸外国に門戸を開いて文明を吸収していこうとする文明開化であった。今回は、2040年頃に米国グーグルゾン社(旧グーグルとアマゾン)が開発した、パーソナルAIが「黒船ふたたび」と騒がれて後に、急速に我が国で広まりつつある現状がある。おそらくはこうした現状を指しているのだろう。

 パーソナルAI のお陰で、医者に行かなくてもほとんどの病気の診断がなされ、弁護士に行かなくても提訴して勝てるかどうかがわかるなど、便利になりつつある。一方で、医師や弁護士といった士業が廃れつつある。明治維新の時も士族(武士)が廃れて、明治10年には不平士族による反乱が西南戦争という形で表れた。そうしたアナロジーもあり、21世紀後半をにらみ、個人個人がパーソナルAIを用いる生活によりどのように「文明開化」していくか、後明治というキャッチーなネーミングがそれを象徴しているようだ。

投稿日: 2019/04/02 18:40:04 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

コメントの書き込みにはログインが必要です。

新規記者登録 ログイン