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今年の「モア・マッチ検定試験」、受験者数1万9260名に

2000年頃から「燐寸」を読めない子どもが増えていると言われていたが、2010年を過ぎた頃からは「マッチ」自体を見たこともない、知らないという子どもが増えている。
マッチは火を簡単に点けることができる道具として近代文明の象徴的な存在だった。しかし、自動点火の器具の普及や喫煙者の減少などから、マッチが身近な存在ではなくなった。

 そのため、アンデルセンの「マッチ売りの少女」を母親が読んで聞かせても、「ママ、『マッチ』って?」などとなってしまう。
 校外学習で行った昭和史博物館で見つけた「マッチ一本、火事のもと」書かれた貼り紙を見ても「たくさん(=マッチ)なのにイッポン、それでどうして火事のもと?」と子供たちの頭のなかは大混乱。まして、そんな子どもがマッチの点け方を知るはずもない。
 こうした状況に文部科学省はもっとマッチのことをもっと知るべきだと2014年から「モア・マッチ検定」を開始した。この検定では、マッチの軸のどちら側を擦れば火が点くか、風の強い時にどうやったら手で火を守れるか、ブックマッチの点け方、消火の仕方などについて筆記、実技で「マッチ力」を測る。
 日本国内ではマッチを使うことが少なくなったが、海外ではまだまだマッチを使う機会が多いため、親たちは子どもたちが将来、海外へ行っても恥をかかないようにと考え、「モア・マッチ検定」の受験させているようで、今年は1万9260名と過去最高の受験者となった。
 
 この検定で「風前のともし火」だったマッチが、今一度、明るい火をともすことにつながればと期待されている。

投稿日: 2012/01/31 23:25:51 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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