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”スローショッピング””プロセスショッピング”の流れ到来

 これまでAmazonを中心に発展してきた、「すぐに品物が届く」ショッピングを最近では「ファーストショッピング」と呼ぶ。一方で、買い物を時間をかけて楽しむ、いわば古くて新しい買い物のスタイルを「スローショッピング」あるいは「プロセスショッピング」と呼ぶようになった。

 現在、ファーストショッピングに飽きた人々、特に若者が「スローショッピング」の流れを作り出している。話を分かりやすくするため、若者の代表として25歳の志方善積さんにスローショッピングについてインタビューしてみた。

 「私たちの世代は、小さいころから欲しい物は何でも『ポチ』っと買うことができた。それが当たり前だと思っていた。でも、このやり方だと買い物のプロセスから自分たちが疎外されてしまうということにあると気づいた人たちが現れた。すぐに手に入ったのでは、手に入れるまでのプロセスを楽しめない。それに、すぐに手に入ってしまったものは、手に入れるのに苦労していないから、大事にしないんだ。結婚相手を見つけるのだって同じだった。ネットの出会い系でサクッと見つけた相手とは、離婚率が高いことが最近の調査で判明している。出会うのに苦労してないから、離婚しても失うものが少ない。 人間は、いずれ死ぬ。結果は誰でも同じ。プロセスを楽しむことこそが人生なんだと、私たちの世代は気づいたんだ。」

 言われてみれば当たり前の話だ。でも、数年前までは買い物ではAmazon一人勝ちとされてきた。時代が大きく変わって来たのである。

 では肝心のその、スローショッピング、とはなんだろう?いろいろなやり方がある。何かを欲しいと思ったときに、すぐにAmazonの検索をしたり、グーグル検索で探すのではなく、人に聞いたり、本屋や図書館で本を買ったり借りたりして調べる、というようにわざわざ手間のかかる方法を選ぶやり方だ。このプロセスで人のありがたさが分かるし、本を探しに行く冒険も楽しめる。聞かれた方も悪い気はしないから、人に聞く方法で人脈も広がるかもしれない。検索を使わないことによって、自分の好奇心や考える力を養うことができるし、何より、このプロセス自体に楽しみがあるのだ。

 人間だれしも、いずれは死を迎える。結果は同じだ。だったら、もっとプロセスを大切にする生き方をしてもいいのではないか?ある意味遠回りだったり、めんどくさいことが、生きるリアリティに繋がることもある。

 

 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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