一家に一台 ミニ兵器

2050年10月 防衛省の調査によると、一家に一つは何らかのミニ兵器を保有していることが明らかになった。
これは、ミニ兵器開発以前から構想されていたと思われる政府の「ミニ兵器50年計画」のなかでも国防にとって重要な位置を占めていたと思われる。
なぜなら、日本の国土と人口、軍備面に対して各国は常にその上を維持しており、またかつて程ではないにしても、いまだ自給率の低い我が国にとって有事の際、兵站の確保は死活問題となるだろう。
国民の反対を押し切って、ミニ兵器の開発とともに始まった満18歳以上の国民の兵役義務は、それらを背景としてカリキュラムが組まれている。
主にミニ兵器取り扱いのレクチャーを受けるだけの内容で2~3週間で済むカリキュラムだが、そこには日本全土にミニ司令部を置き、有事の際には即時、人と兵器を県単位、市町村単位で集めることが可能となる算段が含まれているのだろう。
そうなれば、我が国の防衛意識は他国に類を見ないほど高いものとなる。

しかし、ここまでミニ兵器が普及したのには別の理由もある。
それはミリタリーファンを中心とする男性たちの熱烈ぶりだ。
再放送もされはじめた昔のアニメ、ガンダムに似せて自分のミニ兵器をカスタマイズすることが流行っている昨今、その完成度の高さ、性能の優秀さは原型を凌ぐかもしれない。
いくら国から購入の際の補助金が出ているとはいえ、決して安くはないミニ兵器を買い揃え、自分のミニ軍隊を作ってしまう人まで出てきた。
ミニ兵器によるサバイバルゲームも大盛り上がりだ。
さすがにこれに危機感を覚えた政府は今後、対策を検討する予定。

それにしても、兵器を持ってもゲームやカスタマイズにしてして楽しんでしまうこの国民性は、豊かな感性と平和主義がなせるものだからかもしれない。

投稿日: 2011/03/08 07:03:55 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

かなり発想が突き抜けていていいですね。思考の枠組みがはずれるような記事だと思います。

オラクル (日付:

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