呪い業者を詐欺罪で検挙

 東京都世田谷区の北沢署は22日、いわゆる呪いを業としていた同区内の業者を、今年4月上旬、同区在住のOL(25歳)に恋敵に対して呪詛をすると持ちかけて50万円をだまし取ったとして、詐欺罪で検挙した。 

 いわゆる呪詛については、昨年国立未来研究所の研究チームがテレパシーの存在可能性が濃厚であるとしたことから、実際に人に対して悪影響があるのではないかという懸念が広がっていたが、仮に呪詛が実効性があるものとしても、これを罰する法律がないとして、対策が警察庁で検討されていた。

 今回の措置はある意味苦肉の策で、呪詛の存在を公式には否定するという前提をあえてとり、呪詛をするという名目で金銭等を受け取った場合に詐欺罪として立件する方針を警視庁が採ったものと見られている。

 これに対しては、この方法では金銭等の授受が絡まない呪詛については取り締まることができないという批判が寄せられ、呪詛罪を法定すべきとの批判がある。

 同署では告発があれば今後も積極的に呪詛業者を取り締まっていく方針だという。

投稿日: 2012/07/08 22:58:29 (JST)

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