世界初、水星への有人飛行に成功

日本時間の31日午前0時ころ、今年5月に打ち上げられた民間宇宙船「マーキュリー1号」が初めて水星への有人着陸に成功した。ほぼ同時に、今年7月に打ち上げられたNASAの宇宙船「スーパー・マーキュリー」も着陸した。NASAは自身が0時6分59秒、マーキュリー1号が0時7分1秒に着陸したので自身が先だと主張したが、マーキュリー1号の時計が3秒進んでいたことが分かり、マーキュリー1号の着陸時刻は正確には0時6分58秒ということになった。このため、マーキュリー1号が水星への史上初の有人宇宙船となった。マーキュリー1号には日本人2人を含む33の国と地域からの201人が、スーパー・マーキュリーにはアメリカ人7人が搭乗しており、マーキュリー1号に搭乗していた70代のカナダ人男性が着陸時の衝撃で軽いけがをした他は、全員健康だという。

宇宙船や宇宙服は、火星飛行と同じタイプで、200℃までしか耐えられないため、最高気温430℃にもなる真昼の地域には近づかない。ただし、水星での1日にあたる約半年滞在するので、全ての地域に行ける。

スーパー・マーキュリーは、北半球のカロリス盆地に着陸した。日本時間午前1時の気温は氷点下166度だ。一方、マーキュリー1号は同じく北半球のスイセイ平原に着陸したが、時計のずれが原因で着陸位置が140kmほどずれた。日本時間午前1時半の気温は氷点下103度である。乗客は夜の地域に合わせ、宇宙船を使って星内を探検し、要所では宇宙服を着て外に出る。ほとんど大気がないことを生かした天体観測も行われる予定。また、昼の地域に無人機を飛ばし、間近から太陽の観測も行う予定だ。水星には両船とも来年6月まで滞在し、マーキュリー1号は再来年1月、スーパー・マーキュリーは来年12月に地球に帰還する予定。

マーキュリー1号にいる知人と連絡を取るには、協定世界時19時から22時(日本時間午前4時から7時)までの自由時間に、マーキュリー1号の公式サイトから投稿すればよい。しかし、スーパー・マーキュリーの船員とは連絡は取れない。また、地球にいながらVRで金星を体験することもできる。ただし、通信に6分ほどタイムラグがある。

投稿日: 2019/04/14 20:20:25 (JST)

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