ノーベル賞、ドーピング禁止へ

ストックホルム —スウェーデンの王立科学アカデミー(写真)、カロリンスカ研究所、スウェーデンアカデミーのノーベル賞授与3団体は27日、共同で声明を発表し、ノーベル物理学賞、化学賞、経済学賞、生理・医学賞、文学賞授賞の条件として、IQを増進するいかなるドーピングをも認めないという声明を発表した。

昨年末、中国からの初のノーベル物理学賞受賞者ワン・チェンジュン 博士(2019年度授賞)が、ニューヨークにおいてIQ増進薬物の副作用と見られる症状で若干54歳で急死し、中国以外の先進国で、アカデミックな分野におけるドーピングを規制すべきとの声が高まってきていた。

スポーツの分野では、ドーピングが規制され始めてからかなりの 年月が経過しているが、アカデミックな分野においてもドーピング の問題が避けて通れなくなった。

声明においては、今後はノーベル賞受賞候補者に対しては過去5年間の薬物使用履歴をチェックする大掛かりな調査およびドーピング検査を実施し、これに応じない場合には候補者資格を認めないとしている。

ノーベル賞においては、10年以上前の研究結果に対する授賞がかなりの割合を占めることから実効性がないとする批判も予想されるが、その点について声明は、それでも、ドーピングをすれば研究から5年以内のノーベル賞受賞が困難となるため、ノーベル賞候補者に対する倫理的な抑制効果は望めるとしている。

この点、日本においては既に副作用のないIQ向上薬品が一般化し、センター試験平均点が上がり、理系志望者が増えるなどの効果が出ているため、今後日本政府の対応が注目されている。


投稿日: 2016/08/31 01:19:01 (JST)

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