移動式茶室で茶道教室

 うららかな陽気に汗ばむこの季節、都会の公園の一角には、営業車がときおり停まっている。バンや弁当の営業車ばかりではない。電気自動車からなる茶室までが出現している。車に出入りして、昼どきにワンコインの500円で一服、お茶を指導してもらっていただくのだそうだ。

 営業しているのは、裏千家の茶道師範であり、移動式茶室は「車庵(くるまあん)」と名付けられている。昨春にアルティメット自動車(株)から発売された純和風電気自動車「京」が用いられ、中には3畳余りの茶室スペースがある。

 車の持ち主である、茶道の師範の田中睦美さん(45)は言う。「『京』が出て、その凝った和風のデザインから、茶道教室にぴったりだとピンときました。車を買って少しアレンジしただけで、私好みの茶室に仕上がりました。茶道は敷居が高いと思われているかも知れませんが、車庵ではカジュアルな服装でもOKですし、昼休みに少しだけリフレッシュしてもらえば結構です。」

 OLのみならず、男性ビジネスマンも多数、車庵に乗りこんでいき、スッキリとした顔で出てきている。ビルの林立する大都会のなか、昼時に風流を解するのも一興なのだろう。

投稿日: 2011/11/15 12:52:06 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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