救急車が老人ホームと病院にドッキング

 自動車の後面が、住居の掃き出し窓の開き口に接続できる、家ドッキング車が開発されて約8年経つ。玄関を介さずに家と車内の出入りがスムーズに出来ることが売りで、家ドッキング車やそれ仕様の住居は人気が高い。

 ここにきて昨日、北海道A市では、市長が音頭をとり、家ドッキング救急車を導入し、また市内の老人ホームと救急病院の両方を家ドッキング車接続仕様にしていくと発表した。背景には、A市における老人ホームの救急患者の死亡率が高いことがある。

 老人ホームの入居者は高齢に伴う免疫低下や体力低下により、心肺停止などの重篤な事態に陥り、救急車が出動することが多い。一般に、救急車が病人を病院に連れて行くには、老人ホームに到着後、担架をホーム内に持ち入れて、病人を担架に乗せ、ホームから車内に運搬し、車内のベッドに乗せ、その後に病院に着いてからも、病人を担架に乗せて、病室まで運搬し、ベッドに乗せることになる。担架に乗り降りさせる時間、また雪道を気をつけながら担架を移動させる時間などがロスになり、病人が亡くなる事態も多いようだ。

 今後は、救急車が老人ホームに着くと、後ろ向きに窓にドッキングし、あらかじめ窓の向こうに病人を乗せた車つきベッドが控えているため、窓を開けるとすぐさまベッドごと病人が救急車に移動し、また病院到着後は病院の窓にドッキングして、ベッドごと病院内に移動できることになる。

投稿日: 2013/05/21 17:00:45 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

こういうの読むと、やっぱり車はあちこちドッキングできないとおかしいよねって普通に思います。ドッキングしてれば確かにすごく便利。ドッキングする車の話、もっと読みたいです。

オラクル (日付:

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